歩行時の痛み
「歩くと膝や足が痛む」「階段の上り下りがつらい」「長く歩くと足がしびれる」
このような歩行時の痛みは、日常生活を大きく制限してしまう辛い症状です。
年齢や体型、運動習慣、仕事や部活動による負荷など、さまざまな要因で関節や筋肉、神経にトラブルが起こることが原因です。
たか整形外科クリニックでは、歩行時の痛みを専門的に診断し、原因に合わせた治療を行っています。
「年のせいかな…」とあきらめず、ぜひ一度ご相談ください。
歩行時の痛みの原因
歩くと痛い、という症状の裏には、さまざまな整形外科的疾患が隠れていることがあります。
特に、痛みの出る場所やタイミングが重要な手がかりになります。
よくある原因
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変形性膝関節症
膝の軟骨がすり減って痛みや腫れを引き起こす加齢性疾患です。階段や立ち上がり動作で強く痛むのが特徴です。 -
変形性股関節症
股関節の軟骨がすり減り、歩くと鼠径部(脚の付け根)が痛むことがあります。女性に多く見られます。 -
足底腱膜炎
かかとから土踏まずの部分にかけて痛みが出ます。特に朝の一歩目に強く痛むのが特徴です。 -
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)
腰の神経の通り道が狭くなり、歩くと足がしびれて休まないと歩けないという症状が出ます(間欠性跛行)。 -
関節リウマチ
免疫異常で関節が炎症を起こす病気で、朝のこわばりと関節の腫れが特徴です。足の指や手の指から始まることが多いです。 -
足関節のねんざ後遺症・外反母趾
足の形やバランスの崩れが原因で、歩行時に痛みが出やすくなります。
歩行時の痛みから考えられる主な病気
症状の部位 | 疑われる疾患例 | 特徴的な症状 |
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膝 | 変形性膝関節症、半月板損傷 | 階段や立ち上がりで痛む、歩行困難 |
股関節 | 変形性股関節症、大腿骨頭壊死 | 鼠径部や太ももの痛み、動きの制限 |
足の裏 | 足底腱膜炎、扁平足、モートン病 | 朝の一歩目が痛い、長時間歩行で足裏にしびれ |
腰~足全体 | 脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア | 歩くと足にしびれや脱力、休むと楽になる(間欠性跛行) |
足関節・足指 | 外反母趾、ねんざ後遺症、リウマチ性変形 | 歩くと痛む、靴が当たって痛む、見た目の変形 |
当院で行う検査と治療
歩行時の痛みの診断では、痛みの部位・時間帯・動作との関連性などを丁寧に確認することが大切です。
検査内容
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問診(どの動作で痛むか、しびれの有無、過去のケガなど)
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レントゲン検査(関節や骨の変形確認)
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超音波検査(炎症・腫れの有無や靱帯の状態)
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必要に応じてMRI検査や血液検査(リウマチの評価など)
治療方法
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内服薬・外用薬(痛み・炎症のコントロール)
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関節注射(ヒアルロン酸や炎症抑制薬)
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リハビリテーション(歩き方の指導、筋力トレーニング)
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物理療法(電気・温熱・超音波)
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足底板(インソール)や靴のアドバイス
当院では**保存療法を中心に、症状の程度に応じた治療計画を立てていきます。**手術が必要なケースには連携する医療機関をご紹介します。